赤ちゃんの五感は、より発達します。お腹の外でパパとママのケンカや、何かしら大きな音がすると赤ちゃんもびっくりして、心拍数に乱れが出たりすることもあります。羊水は8ヶ月を境に増えなくなるのに対して、赤ちゃんは大きくなり、よく動くので胎動を感じることができます。羊水の中を自由に動き回っていた赤ちゃんの位置が安定してきます。今まで逆子であっても、胎児は頭が重いですから自然と頭が下になることが多いわけです。
この時期に出産と同じく頭を下にした状態であれば、そのままの状態で安定することが多いですし、逆子であっても、まだ正常な姿勢になることはあります。もし逆子のようであれば、逆子体操をしてみるのも良いでしょう。お母さんも妊娠8ヵ月にもなると、母体への負担は非常に大きいものになってきます。バランスが悪くなり、足元が見えにくいので、転倒に注意しましょう。無理な行動は絶対にしないようにして下さい。
腹部の皮膚が伸ばされて、皮下組織に亀裂が生じ、妊娠線ができるのもこのころです。時々、腹部に張りを感じることもありますが、子宮が収縮しているからです。念のため医師に相談するのが良いと思います。蛋白尿・高血圧・むくみなどの妊娠中毒症にも、注意してください。また、もしも早産しても、充分に生育は可能な時期です。